【うつ病とCBD】CBDオイルは本当にうつ病に効くのか
研究段階ではありながらも、世界で多くの人が実際にうつ病の症状を緩和させるために使用しているCBD製品。実際にはどのように脳内に作用してうつ病の諸症状に働きかけるのでしょうか。
うつ病とは?
うつ病は、気分が落ち込んで重症化すると死にたくなってしまう心の病、と一般的には認知されていますが、より正確には、脳の働きに問題が起きる事で感情や気分をコントロールする事ができなくなる脳の病です。ですから、カウンセリングやセラピーなどの精神療法だけでなく、脳内の神経伝達物質に働きかける薬物治療が効果的とされています。発症のきっかけは様々で、日常生活や人間関係のストレス、慢性的な披露、持病、その人自身の思考の癖、遺伝などの要因が複雑に絡み合ってある時発症すると言われています。近年日本でも幅広く認知が進み、誰にでも発症し得る身近な病気として知られるようになりました。
CBDとうつ病に関する研究
現時点では、米国食品医薬品局(FDA)はCBDが完全に人体に無害であると言えるデータが十分には揃っていないとして、慎重な姿勢を見せています。しかし、ここ10年間でCBDがアルツハイマー、がん、関節リウマチなど多くの疾患に治療効果を持っているという期待が広まり、うつ治療への有効性に関する研究論文も多く発表され、現在も盛んに研究が行われています。その中でもいくつかの論文が、CBDのうつ病へのポジティヴな効果がある事を立証しています。
これらの研究が導き出したCBDの有効性とは?
2014年のリオデジャネイロ連邦大学による研究で、CBDの脳内レセプターにもたらす作用が、抗うつ薬や抗不安薬と同じ効果を持つ事が立証され、また、2018年のサンパウロ大学での研究では、CBDがストレスを軽減し、ストレス性のうつ病治療に効果があると結論付けています。2014年の研究は動物を対象にしたものでしたが、抗うつや抗不安のレベルを計測する実験を様々な角度から行う事で、CBDが幸せホルモンとも呼ばれているセロトニンの神経5-HT1A受容体にポジティヴな作用をもたらす事を発見しました。
どんなCBD製品がうつ病に効く?
上記の通り、CBDとうつ病の関係性については未だ研究途中なので、治療薬物のように正しい服用量や頻度はこれといったものがありません。しかし、ストレス軽減、睡眠障害の緩和、感情抑制、神経保護などの一般的な利用で得られるCBDの効能を見ると、うつ病に特化した摂取方法を考えずとも十分うつ病の各症状に対する効果は期待できるのではないでしょうか。ただ、うつ病を患う人の中にはOD(過量服用)をしてしまう人も多いので、希死念慮や気を失いたいという衝動が起こった時にODを防止出来るように、CBD含有量が少ないものや、内容量が少ないもの、また一度に大量服用できないような形態のCBD製品を選ぶといいかもしれません。
本サイトの内容は、CBDの医療活用を推奨するものではありません。CBDを治療目的で使用する場合は、必ず専門家に相談してください。