【CBDと自閉症】CBDオイルは自閉症の症状を改善する?
自閉症患者がCBDを使用して、よく眠れるようなったり感情の起伏がなだらかになった、といった例が多く報告されています。果たして本当にCBDは自閉症の症状に有効なのでしょうか?
自閉症とは?
自閉症とは、先天的、または後天的に生じる脳機能の違いが原因となり、コミュニケーションの質に異常が生じたり、特定の物や行動に強いこだわりを持つ事で社会生活が困難になってしまう発達障害の一種です。また、近年はその定義の中にアスペルガー障害を含む「自閉スペクトラム障害」と表現される事が多くなりました。自閉症は症状の種類や重さが非常に多様で、ある特定の症状を想起させる「自閉症」という言葉よりも、様々な色が混ざった虹「スペクトラム」のように障害を捉える方が適当だという認識が広まったためです。
CBDと自閉症にまつわる研究
自閉症の諸症状をCBDが和らげる事を立証する為の研究が近年盛んに行われるようになりました。自閉症スペクトラムはその多様な特徴から一言で捉える事が難しい障害ですが、れっきとした症状として彼らを苦しめているものに癇癪や不眠が挙げられます。CBDは、リラックス効果や幸福感を与える「アナンダミド」という内因性カンナビノイドの分解を抑え、その寿命を引き延ばす効果で知られています。この効果が、癇癪を起こした際、または入眠時にポジティヴに働くのではないかという期待につながり、多くの研究が行われる事になりました。
研究と実験で明らかになった事
2019年10月に開かれた日本臨床カンナビノイド学会の中で、とても希望が持てる症例報告が発表されました。
ある20代の男性は、自閉症スペクトラムと知的障害を持っており、長く眠れない問題と、食欲を制限できない問題を抱えていましたが、CBDオイルを朝と夜に摂取する事でこのどちらも大幅に改善されました。
また、ある成人男性は不眠に加え、感情の起伏をコントロールできずに苦しんでいましたが、CBDの摂取により入眠障害を克服し、感情が安定したと言います。
もちろんこれらの報告は、どの自閉症スペクトラムにもCBDが有効である事を保証するものではありません。しかし、すでに数々の研究で証明されているCBDのエンドカンナビノイド・システムの調子を安定させる効果が、自閉症の一部の症状を和らげてくれる事は確かなようです。
自閉症のためのCBD製品選び
CBD製品は摂取の仕方によっていくつかのタイプに分かれますが、中身はどれもCBDですので、どの摂取方法が自閉症スペクトラムの症状緩和に最適か、というよりも、どれが一番続けやすいか、を基準に選ぶといいかもしれません。
もう一つ選ぶポイントとして抑えておきたいのは、CBDの質です。昨今CBDが広く天然の万能サプリメントとして知られるようになり、多くのCBDブランドが乱立しています。そのため、粗悪な製品を販売する業者も少なくありません。こういった粗悪品には、農薬や分離されきっていないTHCなどの不純物が混ざっている可能性があり、それらが身体に及ぼす悪影響は未知数です。ですから、しっかりとした品質管理と第三者機関による検査が行われているブランドから購入する事をオススメします。
本サイトの内容は、CBDの医療活用を推奨するものではありません。CBDを治療目的で使用する場合は、必ず専門家に相談してください。