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【CBDの効果】カンナビジオールの持つ潜在的な有効性と副作用について

世界的に注目を浴びているCBDにはどういった効果があり、またどのような副作用に気をつけるべきなのでしょうか。研究論文を元に、科学的見地から解き明かしていきましょう。

CBDに関する研究

1998年、イギリス政府がGW製薬に対し大麻草の抽出製剤を開発する認可を与えました。その頃からCBDの身体に及ぼす影響や安全性に関する研究が、世界各地で盛んに行われるようになりました。20年以上経った現在では多くの研究論文がCBDは身体に、そして様々な疾患に大きなメリットをもたらすと結論付けています。中には人体に悪影響を及ぼすとする論文や声もありますが、依存性が高く精神活性作用を持つTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含んだ大麻草全体の成分を対象としたものだったり、不純物が含まれる粗悪な品質のCBDを使った場合に限られていたりと、CBDの本来の作用とは無関係な場合が殆どです。

 こうした様々な角度からのCBDに対する研究が実を結び、2018年6月、純度100%のCBDを含有した小児てんかん薬「Epidiolex」が世界で初めてCBDを含んだ医薬品として米食品医薬品局(FDA)に承認される事となりました。とはいえ、期待されているその他の疾患への治療効果に関しては、未だ十分なデータが揃っていないため、FDAによる厳しい審査をクリアできていません。その一方でこの時のCBDに対する認知拡大がもたらした消費者需要に答える形で、CBDオイル市場が一気に広がりました。

科学者が明らかにした事

CBDが人体にどういったメリットを与えるのかを説明したサイトが乱立していますが、その内容には誤ったものや、科学的根拠に乏しいものが多く見受けられます。その理由としては、研究と政府による管理体制が、世界のCBDに対する消費者需要に追いついておらず、「売りたい側」と「使いたい側」の、両者の憶測が飛び交ってしまっている事が挙げられます。またTHCなどのカンナビノイドに含まれるその他成分との相乗効果や摂取量や頻度により効果の現れ方は多岐にわたるので、情報が錯綜してしまっている事も関係しているでしょう。

そんな中でも、現時点で立証されている確かなCBDの効果を示したある2014年の有名な研究論文をご紹介いたします。

米国立研究所のPal Pacher氏らは論文の中で、CBDでエンドカンナビノイド・システム(ECS)をコントロールする事により精神疾患を含む殆ど全ての疾患に作用する可能性がある、と結論付けました。エンドカンナビノイド・システムとは、簡単に言えば全ての哺乳類に備わっている身体調節機能です。食欲、痛み、免疫調整、感情制御、発達と老化、神経保護、認知や記憶などの機能を持っていて、細胞同士のコミュニケーション活動を支える役割があります。私たちがなんらかの疾患を患う時、殆どの場合このECSが調節不全を起こします。CBDは、このECSの調節を円滑に行う手助けをしてくれる事が知られており、すなわち、ECSの調節不全を改善する事であらゆる疾患の症状緩和や治療に役立てられる可能性がある、という事になります。

CBDはどのように身体に作用する?

カンナビジオール(CBD)が身体に与える作用のメカニズムは完全に明らかにはなっていませんが、地道な研究により多くのことが解明されてきています。代表的なものでは、エンドカンナビノイド・システムの作用を増強する働きがあるという事実です。エンドカンナビノイド・システムは、アナンダミドと2-AGという2つの主要な内因性カンナビノイドがCB1受容体とCB2受容体に結合する事により活性化し、心と体のあらゆるバランスを平常に保つ役割を果たしています。大麻草から抽出されるカンナビノイドの内もう一つの代表的な有効成分であるTHCは、この内因性カンナビノイドの代わりにCB1受容体とCB2受容体に結合して作用します。CBDに関してはそのどれとも直接的な親和性はありませんが、アナンダミドの分解を防いで内因性カンナビノイドの寿命を延ばしてくれる効果に加え、抗不安作用をもたらすセロトニン受容体や抗炎症作用を持つバニロイド受容体など、他の様々な受容体と結合する事で、エンドカンナビノイド・システムの機能を底上げしてくれる事がわかっています。

 なんらかの理由で内因性カンナビノイドが不足している場合、心と体の健康を維持できなくなり、様々な形で不調が現れます。また、なんらかの疾患を患うと内因性カンナビノイドのレベルが低下する事が知られており、治療を妨げてしまいます。CBDの摂取があらゆる病気に対して効果的だと言われているのは、恒常性を維持する強力な防御システムであるエンドカンナビノイド・システムを必要な時に活性化させる事ができるからなのです。

CBDの摂取により起こる潜在的な副作用の危険性

CBDのような有効性の高い成分には、それなりの副作用やアレルギーなどのネガティヴな効果があるのでは?と身構える人も多いと思います。では実際にどういった症状が報告されているのでしょうか。

WHO(世界保健機関)が2017年に発表したCBDについての報告書では、

「効果が切れると逆にけだるさや疲労感がくることもない、今までに無かったサプリメントである。」

「今のところ、CBDオイルを使用して体調が悪くなったり、眠けやダルさを感じたという例は報告されていない。」

と明記されています。また「幅広い容量で忍容性が良好である」とも述べられており、ここで言う「忍容性が良好」とは製薬業界用語で「副作用がほとんどない」を意味します。

実際に、CBDの人体に与える身体的依存性を調べた研究では、4週間の間、毎日1500mgのCBDを摂取させたところ、副作用も中毒症状も見られなかったという報告がされています。

以上の事から、CBDは副作用が極めて少ない有効成分だと言えるでしょう。

一方で、CBDオイル等を使用して頭痛、嘔吐、吐き気、目のかゆみがあったという声も散見します。これまでの研究結果や副作用がほとんどないとするWHOの見解を鑑みると、これらの症状はCBDの成分自体に対する副作用というよりはオイルに含まれる不純物やアレルギー物質によるものである可能性が高いと言えるでしょう。急速に拡大したCBDオイル市場の中には、劣悪な環境で栽培、製造されたCBD製品も多くあり、そういった製品には農薬や大麻草の花粉や葉のアレルギー成分が残留している事があります。こういった要因で引き起こる副作用を防ぐためにも、品質管理や安全検査を徹底しているCBDブランドから購入するといいでしょう。

CBDの適切な用量と、その重要性

前述した通り、CBDは一日1500mg摂取しても問題が起こらなかったという研究があり、非常に安全な成分である事が実証されています。しかし、実際には体格や体質の違い、薬物相互作用などによる効き目の違いがあるので、適切な用量と用法を守って摂取すると安全にCBDの効果を体感する事が出来るでしょう。

とは言っても、まだ医薬品として正式に認められるほど十分な研究と法整備がなされていないCBDは、健康食品という位置づけを脱する事ができていません。そのため、各機関やCBDブランドがそれぞれの推奨する用量・用法を提示しているというのが現状です。幾つかの例をあげて比較していきましょう。まず、日本の臨床CBDオイル研究会では、痛みや不安、てんかん発作、不眠など明瞭な症状がある場合、1回 0.25-0.5mg/kg(体重 60kg で 15-30mg)1日2回、が適量とされています。特に健康増進目的や効果を急がない場合は、1日3-10mgが推奨されています。また、英国食品基準庁によって定められている1日当たりのCBD最大摂取量は70mgです。北欧のCBDブランドでは、一日15mgを基準に、自分の体にあった最適な摂取量を知るためのガイダンスを紹介しています。

こうして比較すると、英国の基準が若干高めですが、平均してだいたい15mg程度の摂取が安全でかつ一定の効果も感じられる用量と言えるのかもしれません。

まとめ: CBDは人体にとって安全?

最終的な結論として、CBDは人体にとって安全な成分と言えるのでしょうか?医薬品としての立ち位置が確率されていない現時点ではおそらく、この問いに確証を持ってYesと答えられる人は誰一人としていないでしょう。しかし同時に、ここで紹介してきたものをはじめとする数々の研究論文や活用事例がその可能性を示唆しており、医療活用への期待が世界中で高まっています。現在流通している医薬品とは違い、完全な自然由来であるCBDは、品質を一定に保つ事が難しかったり、麻薬としてのイメージがある大麻草を原料としている事による、社会的な追い風など、課題はまだまだ多いですが、これから熱心なCBDの研究者達が足りないピースを埋めていく日は近い事でしょう。

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本サイトの内容は、CBDの医療活用を推奨するものではありません。CBDを治療目的で使用する場合は、必ず専門家に相談してください。
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